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鶴巻育子 写真集 『ALT』 新品 *サイン入り

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発行元 :Jam Books 印刷所 :株式会社 八紘美術 デザイン:宮添浩司 発行日 :2024年9月27日 サイズ :B4変形(285mm×275mm) ページ数:ハードカバー240ページ 2024年9月27日〜11月11日、品川キヤノンギャラリーSにて開催した写真展「ALT」に併せて発行された写真集。 1. 隣にいる人 2. ※写真はイメージです 3. 見ることは何か 3つのセクションで構成されています。 -------------------- 目を使って仕事をする写真家の自分とは対極にある「見えない、見えづらい世界」を覗いて見たい。そんな好奇心から始まったプロジェクトが「ALT」です。 人は情報の80~90%を視覚から得ていると言われています。取材当初、私はその情報を得ずに生きる視覚障害者の人々の苦労ばかりを想像していました。しかし個人差はあるものの晴眼者となんら変わりない彼らの生き方を目の当たりにしました。 また視覚障害と言っても見え方は個人個人異なり非常に複雑で、簡単にカテゴライズできるものではないことを知り、私は知らず知らずのうちに偏見や先入観を持っていた自分に気づきました。 彼らと関わる中で言葉でのやり取りにおける難しさを実感せざるを得ませんでした。しかし当然ですが、相手が晴眼者であってもミスコミュニケーションは起こり得るものです。私は他者との認識のズレに違和感を抱くより、まずは自分の知らない領域に一歩足を踏み入れてみることを優先しました。すると、私ひとりでは辿り着けなかった気づきやアイディアが浮かび、新しい世界が見えた気がしました。 約4年の間に多くの視覚障害者の人々と時間を共有した中で最も興味深かったのは、彼らが頻繁に「みる」という言葉を口にすることでした。私は改めて見ることの意味を考えるようになり、いかに自分の視野が狭いかを思い知る体験をしたのです。 目で見ることが全てではない。 感じることは見ること。 見ることとは何か。
  「視覚障害者に興味を持ってくれるのが嬉しい」「面白い形で自分たちの世界を表現してもらいたい」彼らの言葉が支えとなり、この作品を完成することができました。このプロジェクトに協力していただいた方々に心から感謝申し上げます。 2024年11月 鶴巻育子 ※ALTとは alternateの略。代わりのもの、代替え、交互の、他の可能性、他の手段。X(旧Twitter)では「+ALT」ボタンは代替えテキストの略称で、画像の説明を示す用語として使われています。 -------------------- 鶴巻育子(つるまきいくこ) 1972年東京生まれ。写真家。1997年の1年間渡英し語学を学ぶ。帰国後、周囲の勧めで 写真を学び始めた。カメラ雑誌の執筆や写真講師など幅広く活動する一方、2019年に東京・目黒に写真ギャラリー Jam Photo Gallery を開設。著名写真家による企画展の開催に加え、若い写真家にも発表の機会を提供し、展示のキュレーションも行っている。国内外のストリートスナップで作品を発表しながら、視覚障害者の人々を取材し「みること」をテーマとした作品にも取り組んでいる。 http://www.ikukotsurumaki.com

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