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鶴巻育子 写真集 『芝生のイルカ』新品 200部限定 *送料無料

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発行元:Jam Books 印刷所:(株)イニュニック 発行日:2022年12月1日 サイズ:W210×H260mm ページ:60P スクラム製本 *サイン入り 2022年12月コミュニケーションギャラリーふげん社で開催された写真展と同時に発刊。 -------------------- 鶴巻育子は1972年東京生まれの写真家で、国内外の日常を捉えたスナップ作品で知られています。写真作家として活動する傍ら、「Jam Photo Gallery」を主宰しアマチュア写真家への指導を行うなど幅広く活動しています。2020年のコロナ禍以後は国内のスナップを主軸とし、離人感をテーマにモノクロームで構成された『夢』(2021)や、その続編『幸せのアンチテーゼ』(2022)などを発表しています。被写体と独特の距離感を持ち、どこか現実から浮遊したような写真が特徴です。 本展では、視覚障害者との関わりをきっかけに制作された新作・約20点を展示いたします。鶴巻は、かねてから感じていた、見ることへの疑いから、見えない人の世界に興味を持ち、2020年から視覚障害者の外出をサポートする「同行援護」という仕事に携わるようになりました。 そこで延べ100 名以上の視覚障害者と関わり、言葉を交わす中で、彼ら独特の言語表現に着目した鶴巻は、その言葉を手がかりに写真を撮り始めました。それは「ガラスは透明ではない」「月は穴ぼこ」「第六感はない」など、晴眼者の鶴巻にとって、彼らの情景描写は新鮮に写り、時にシュールで、時に詩的なものに感じたと言います。 視覚障害者が、言葉や感触、聴覚、嗅覚、空気の流れなどによって、じわじわとイメージが形成されていく過程を体現すべく、本作品は、まず中判カメラで撮影したフィルムをデジタルカメラでデュープ(複製)するという2段階の工程を経て制作されています。 視覚障害者という他者の言葉を借りて、世界を覗き見る感覚は、自分が当たり前と思って見ていた世界の輪郭を拡張する試みでもあります。展覧会タイトルの「芝生のイルカ」は、とある視覚障害者の女性の幼少時代のエピソードから名付けられました。視覚に頼った“現実”に縛られないイメージは、自由で創造的です。言葉の断片から鶴巻の解釈によって再生成されたイメージから、視覚障害がある無しに関わらず、それぞれの人が捉える“現実”の違い、揺らぎ、不確かさ、そして、想像の翼を広げることの純粋な喜びを感じて頂ければ幸いです。 ※ふげん社展示概要より -------------------- 鶴巻育子(つるまきいくこ) 1972年東京生まれ。写真家、Jam Photo Gallery主宰。広告代理店在職中に写真を学び、ブライダル写真事務所に勤務した後カメラマンアシスタントを経て独立。広告写真、カメラ雑誌の執筆の他、写真講師など幅広く活動。個展・グループ展多数開催。 http://www.ikukotsurumaki.com

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