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石野祐美『臍の緒』

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母親をテーマにした写真作品を発表。 5年近く撮影し、母親の存在とは何か、幼い頃から抱いていた母親への気持ち、今抱いている気持ちを一枚一枚丁寧に、自身によるインクジェットプリントで表現しました。 【石野祐美『臍の緒』プリントセット】 ⁡自費出版 外箱デザイン:島村英実加 外箱:加藤紙器製作所 判型:身(内寸):22×15.8×高さ5cm 蓋(内寸):22.4×16.2×高さ4.8cm 頁数:90ページ 定価:¥10,000+税 発売日:11月30日 限定50部 ※受注生産のため、発送までに2週間ほどお時間をいただきます。 ▼キャプション(一部抜粋)  私は母の事が嫌いだ。 ​  母はフィリピン人で首都のマニラで生まれた。何人かいる兄弟の長女で、勉強や家事のかたわら、下の子たちの面倒を見て、仕事の手伝いまでしていた。家族が多く生活が大変だった中、家計を支えるため日本に出稼ぎに来た。不法入国し、不法就労だったが、フィリピンパブで働きながら日本語を覚えたという。そして父と出会い、結婚。私が生まれた。昔は母の事が好きだった。私が幼い時もフィリピンパブで働いていたが、化粧をしてきれいな服を着た姿で仕事に行くのが自慢だった。  私が成長期になり、胸が膨らみ始めると、母は異常に私の体を触るようになった。さらに言動までも不快感を覚えるようになった。それから私は母への態度を変えた。触られれば突き飛ばし、罵声をあびせた。だが、やめてくれることはなかった。嫌がる私に反して、母は徐々にヒステリックになり、怒鳴ることが多くなった。母も私も異常なまでに執着し、関係も壊れていった。  母は突然、家を不在にしていた時期が一年か二年ほどあった。家の中は母であふれていて、母がいない空間であるはずなのに、常にいるような感じがしていた。父と一緒に母の服やカバンをたくさん捨てた。まるで母が死んだかのように。それまでは母のいない空間を撮りためていた。母が帰国してからは、それはひどく怒られた。  母の私物や家の中を撮影することが多く、なかなか本人を撮る気にはならなかったが、一年ほど前なんとなくカメラを向けてみた。私と母の間に何かつながった気がした。それはきっと親子である「血」だろうか。私と母の今の関係は何かと聞かれれば、それは今もわからない。ただ、昔へその緒でつながった母子であることには間違いないのだ。 【本写真集の楽しみ方】 本のように綴じられていない本写真集(プリントセット)では、自由に並び替えて写真をめくったり、展示をするように部屋に飾るなど、他にはない楽しみ方があります。そうすることで新たな発見に繋がるかもしれません。ぜひ手に取って遊ぶように写真に触れてみてください。