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鶴巻育子 写真集『Oh! Hawaii』新品

11,000円

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発行元 :Jam Books 発行日 :2016年8月 サイズ :A4版 297mm×195mm×12mm ページ数:全70ページ ※サイン入り 出力  :ドリームラボ5000* *キヤノン最新印刷機。インクジェットならではの広い再現色域を生かした滑らかな階調性、豊かな色表現を実現しています。 2016年8月キヤノンギャラリーで開催された写真展『Oh! Hawaii』と同時に発刊された、南国好きではない作者が、なぜか惹かれる場所「ハワイ」を舞台にした写真集。ページを上下に開いて見るユニークな装丁になっています。 ※こちらの写真集は受注生産の為、発送迄に二週間程お時間をいただいております。ポストカード10枚セットプレゼント。 -------------------- Oh! Hawaii もともと、南国の癒しの雰囲気が性に合わず、ましてやハワイなどミーハーな人間の好むリゾート地だと見向きもしなかった。ところが、数年前から仕事でハワイを訪れる機会が続き、その度に冷静でいようと努めながらも、勝手に湧き上がってくる高揚感を無視できなくなってきた。そんなとき、おぼろげに古今和歌集にある歌が頭に浮かんだ。 世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 「世の中にまったく桜がなかったら、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに」という歌意で、桜の開花を待ちわび、満開の桜に酔いしれ、散る桜の姿に名残を惜しんだりと、桜の季節独特の落ち着かなくなる心を表している。ハワイの空気に触れたとき、それに似た、どうにも抑えられない気持ちのざわつきと恍惚感を覚える。そして、ハワイで出会う人々、海や街の風景の中にも、心が騒いでいるような、あるいは恍惚に浸っているようにもみえる瞬間がたびたび目に飛び込んでくる。そんな光景を目にするたびに、他の土地にはない奇妙で中毒性のある光と風の存在を確信する。 写真は、その土地に深く踏み込んでこそ見えてくるものがあるかもしれない。しかしハワイに限っては、いつまでも縮まることのない距離のある空間の中、奇妙な光と風が目の前にある風景の表層を撫で、胸騒ぎを覚えたときこそが、私がずっと感じていたハワイに違いない。だから、ハワイを訪れるときは、たえず慣れない訪問者のままでありたい。 -------------------- 鶴巻育子(つるまきいくこ) 東京生まれ。広告撮影、写真雑誌の執筆や、講師やセミナーなど多方面で活動中。ライフワークでは、国内外の街の風景や人々を撮影し、精力的に作品を発表している。個展、グループ展多数開催。2019年3月、目黒に写真ギャラリー『Jam Photo Gallery』をオープン。

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